【体験談】10X 実験 CellPlex使用

今回、10Xを使って、single-cell RNA-seqを行ったが、その際にCellPlexによるBarcodeづけを行った。その際の体験談を記載していく。

CellPlexとはなにか?

CellPlexによって、細胞膜にCell Multiplex oligoという塩基配列をつけることでsample間を区別する目的に行う。

メリット;Batch effectの現象、gel beadの使用量の削減 が可能となる。

つまり、10Xの技術で最終産物における塩基配列内で

  • sampleの区別;CellPlex barcode = Feature barcode
  • cellの区別;10x Barcode
  • mRNAなどの塩基分子の区別;UMI

で行っている。(と私は理解している)

10X genomicsでのprotocol

まず、10X genomicsが提供するprotocolが多すぎて、どれに該当するのかよくわからない、、ということが起きました。

CellPlexの説明書;

https://assets.ctfassets.net/an68im79xiti/2Gw1SCWd5qwoGUiYITOMAA/0fe7ecce29eed7f5b6eb560e797f2a60/CG000391_DemonstratedProtocol_CellLabelingwithCellMultiplexingOligo_RevB.pdf

CG000891-Rev Aは簡易的な説明書ではあるが、Rev Bの方が包括的な説明書であるため、こちらをまずは読むべき

Chromium Next GEM v3.1の説明書;

https://assets.ctfassets.net/an68im79xiti/4FL8JyLH3QQvs0HjqjrJiD/efa9f8965e169c4d2a28345e2ac65d1f/CG000388_ChromiumNextGEMSingleCell3-v3.1_CellMultiplexing_Rev_A.pdf

CellPlexが終了し、gel beadを混ぜて10Xにかける→library作成までのprotocol

これらをよく読んで準備をしておく。

購入したもの

当研究室では10Xでのsingle-cell RNA-seqがよく行われていたので、基本的な物品はあり。

新たに追加したものは以下の通り

  • 3′ Cell Plex Kit Set A; CellPlexでsample barcodeを行う際に用いる
  • 3’ Feature Barcode Kit; 10X後にmRNA, Barcodeの両方のcDNAをamplificationする際に用いる。primerが異なるため、従来のものを使わないこと
  • Dual Index Plate NN SetA; Barcodeに対してNGSをかけるためにlibraryを作成する際に使用する

これらの物品を用意して、CellPlexを用いた10Xを行ってみましょう。

次回は、実際にやってみた時のことを記載します。

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