【学振】 学振申請書(2021年度提出) DC1取得体験談-1

令和4年度の書類申請(令和3年に提出)し、ありがたいことにDC1に選ばれました。その時の経験を記載していきます。

長くなるので、何回かに分けて記載していきます。

すでに来年提出の情報がupdateされてますね;https://www.jsps.go.jp/j-pd/pd_sin.html

スケジュール

6月上旬 締め切り

↓↓↓以下のようなスケジュールで研究計画書を作成した。

4月1日 大学院開始

4月17日 担当教員に第一版提出→もちろん全然ダメ。ここで、どういう流れ、掲載図を作成するべきか【具体的に】相談

その後、1週間に1回のペースでやりとりをする。

5月中旬 担当教員的に満足する書類を完成

5月下旬〜提出まで 別の教員(今まで学振を提出した経験のある方が望ましいと思います)に見た目や文章について意見をいただく。(研究内容に関しては担当教員と相談したので、あまり変えないようにする。)

研究計画書以外に推薦状やWeb上での入力作業があるので、教員に見てもらって返却待ちの間に事務処理を行う。

推薦状とは…受入教室の担当教授に最終的には記載していただく「○○君はこんなに優秀だから特別研究員としておすすめします」という内容の書類。教授に作成を丸投げするのではなく、あくまでも自分でアピールポイントを書いて自己推薦状を作成するのが一般的です。教授は、語尾や文章として気になるところを少し変える程度しかしない、と考えて作成しましょう。

令和4年度書類の記載項目

2.研究計画
(1) 研究の位置づけ(1ページ分);特別研究員として取り組む研究の位置づけについて、当該分野の状況や課題等の背景、並びに本研究計画の着想に至った経緯も含めて記入してください。
(2)研究目的・内容等(2ページ分)
①特別研究員として取り組む研究計画における研究目的、研究方法、研究内容について記入してください。
②どのような計画で、何を、どこまで明らかにしようとするのか、具体的に記入してください。
③研究の特色・独創的な点(先行研究等との比較、本研究の完成時に予想されるインパクト、将来の見通し等)にも触れて記入してください。
④研究計画が所属研究室としての研究活動の一部と位置付けられる場合は申請者が担当する部分を明らかにしてください。
⑤研究計画の期間中に受入研究期間と異なる研究期間(外国の研究期間等を含む。)において研究に従事することも計画している場合は、具体的に記入してください。

3.人権の保護及び法令等の遵守への対応(1ページ分)

4.研究遂行力の自己分析(2ページ分)
 本申請書記載の研究計画を含め、当該分野における(1)「研究に関する自信の強み」及び(2)「今後研究者として更なる発展のため必要と考えている要素」のそれぞれについて、これまで携わってきた研究生活における経験などを踏まえ、具体的に記入してください。

5.目指す研究者像等(1ページ分)
日本学術振興会特別研究員制度は、我が国の学術研究の将来を担う像創生に富んだ研究者の養成・確保に資することを目的としています。この目的に鑑み、(1)「目指す研究者像」、(2)「目指す研究者像に向けて特別研究員の採用期間中に行う研究活動の位置づけ」を記入してください。

日本学術振興会 令和4年度 申請書内容ファイルから転載

学振を通るために絶対に必要な(と思う)ポイント

  • まずは、『2. 研究計画』に全力を尽くす。

担当教員に主にみてもらうのはこの部分のみ。なので、早め早めに担当教員との相談を開始する。(2-5の全部できてから相談ではなく、2ができたら相談!)

3-5の項目に関しては自分で考えましょう。

具体的な内容は後述します。

  • 提出書類を読み込む

提出書類が求めている意図を読み取って、それに応えるように記載する。

  • 以前の人のを貰う

学振を通っている人の提出書類をもらって、どういうクオリティが必要か確認しましょう。

  • 誤字脱字、全体の統一感に気をつける

これに関しては最後の校正の時でいいのですが、一般的に、誤字脱字が多かったり、統一感がないと読む気を無くします。(論文投稿時も同じ)多くの人に見てもらって注意をもらいましょう。

具体的にどのようなフォント等を使って全体的な統一感を出したのかに関しては後述します。

研究計画書を記載していて感じたのは

これはほとんど「論文を書く作業」と同じ。なので、少なくとも1本でも「自分で全て作成、投稿した論文」を作ったことがある人は有利です。また、審査する人もこの違いはわかると思います。

1.研究の位置づけ=introduction

2.研究目的・内容等

①特別研究員として取り組む研究計画における研究目的、研究方法、研究内容について記入してください。=abstract

②どのような計画で、何を、どこまで明らかにしようとするのか、具体的に記入してください。=method

③研究の特色・独創的な点(先行研究等との比較、本研究の完成時に予想されるインパクト、将来の見通し等)にも触れて記入してください。=disccusion

という構成にほとんど一致していると感じていました。
なので、論文を書いたことのない人は「今から論文を書くのだ!」という気持ちで研究計画書を練り上げましょう。
それ以降のところ(2-④〜5)は「論理的に説明する能力」があり、「他者が読むことを意識した文章」を作成するしかないのでは?という印象です。

令和3年度(=令和2年度提出)以前の提出書類との比較

①研究計画欄

以前;【現在までの研究状況】【これからの研究状況】
→私の時;【研究計画】にまとまる

補足…以前のバージョンでは「研究をすでにスタートしている」と仮定し、その状況下で当該分野の課題を述べた後に、「今実際にどういうことを課題解決のために行っているか」を述べ、さらに「今後どうやって最終的な課題解決へ向かおうとしているのか」を論じる必要があった。

なので、

以前=「科研費HPでも検索できる中間報告書」に似た構成
私の時=「最終的な論文」に似た構成

となっていると思います。どちらも研究者として必要な書類であり、それらをちゃんと作成できるのは重要な能力となります。

②自己アピール・自己分析

以前;本当に自己アピールを記載
→私の時;自己アピール+今後の成長ポイントを客観的に述べる

という違いがありました。
ちなみに、令和5年度(令和4年提出)の書式は私の時の書式と同じでした。

次回は具体的な内容に移りたいと思います。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

CAPTCHA