【学振】学振申請書(2021年度提出) DC1取得体験談-4 番外編

先日、研究計画書・論文における概要図の重要性、書き方のセミナーがありました;”Visulaizing your research-伝わる研究計画書・論文概要図をつくるための思考整理

概要図に関しては、私が学振申請書で担当教官から「分かりにくいから、字を大きくして、情報量をなんとかしよう」と言われた際に悩んで使っていた方法とほとんど一緒でした。

一度はこのような「図の書き方」についてのセミナーを受けた方がよいと思いました。

講師の方は

  • 小野英里先生;京都大学 学術情報メディアセンター所属
  • 有賀雅奈先生;桜美林大学 リベラルアーツ群所属;https://researchmap.jp/okawa-kana

お二人とも当然ですが、とてもプレゼンテーションが上手で分かりやすかったです。

私が思うお二人に共通し、重要なことは下記の通り

MEMO
1, 「伝えたい」情報に優先度をつけて「伝えるべき」情報を明らかにする
2, 「伝えるべき」情報が読み手にスッと入ってくるか確認する
3, 図に載せる情報量に注意する
4, 他の方からの客観的な評価をドンドンもらう

だったかな、と思います。そしてお二人とも「いきなり図を作る」のではなく、「手書きで情報を整理する」ことを勧めれらていました。

実際、私も上記の様に図の作り直しが必要になったとき、紙にどの様な情報を載せるべきかを手書きで作り直しました。手書きの方が修正が早いし、いろいろ作り直しの方法のアイデアがでて、いいんですよね。

それでは上記の重要なことに補足をしていきます。

「伝えたい」情報に優先度をつけて「伝えるべき」情報を明らかにする

私もそうでしたが、いろいろ勉強してしまうと、「あれも大事」「これも大事」という気持ちになってしまいます。=情報が「私にとって」大事な状態
学振の申請書もそうなのですが、「当該分野の背景」や「社会的なインパクト」を記述するようにあります。つまり、「客観的に」私の研究が重要なのか述べろ、という問いかけなわけです。

そのため、「私にとって」重要な情報を「客観的に見て」「社会的に見て」重要な情報になるように洗練していく必要があります。

ここで、「私にとって」重要な情報は「すべて」=「客観的に見て」重要な情報だ と勘違いしているような人には、もう手の施しようがありません。

しかし、どんなに自分の中で「客観的に見て」重要な情報にまで洗練したとしても、他人が「客観的に見て重要な情報」と思ってくれるかはわかりません。その際に私が考えていることは

・本当に「客観的に重要な情報」になっているか?
・「重要だ!」って思わせられる伝え方をしているか?

ということです。

・本当に「客観的に重要な情報」になっている?=他の方から客観的な評価をドンドンもらう
・「重要だ!」って思わせられる伝え方をしていない?=「伝えるべき」情報が読み手にスッと入ってくるか確認する、図に載せる情報量に注意する

に対応していると思います。

「重要だ!」と思わせる伝え方

私は常々電車の広告やネット広告などを見ていて、「すごいなー」と思っています。それは各企業が努力して、自分の製品の購買意欲を高めるためのデザインをふんだんに使っていること、です。

特に、Apple社HPなんか見てしまうと、次の休日にiPadやMacを買いたくなってしまいます。

それくらい、デザインって人の心を刺激しているんだなぁー、と自覚的になるべきだと思います。自覚すれば、それを参考に利用することができるので。

街中には様々なお店が人の注意を引くためのデザインで溢れています。少しお散歩するのもよいと思っています。

「伝えるべき」情報が読み手にスッと入ってくるか確認する
図に載せる情報量に注意する

が理解できない人は、是非Apple社のHPに行ってみてください笑 世界最高峰のデザインを見ることができます。

自分の図のレベルが同じである必要はありませんが、目指すべき「人に理解してもらう」「人の注意を引く」という点では目的は同じであることを自覚して、図のブラッシュアップに努めてみてはいかがでしょうか?

まとめ

私の経験でもそうですが、図の作成にかなりの時間を割きました。図がわかりにくいと、私なら文章を読まずに切る、と思ったからです。

そんなことよりも内容が充実している方がいい!という意見もあるかもしれません。どちらが正しいかわかりません。

しかし、私が評価者の立場になったとして好感度のある申請書を作ろう、と結構努力したのは確かです。

みなさまも一人よがりにならず、人の好感度が上がる様な申請書作成を頑張ってください。

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