研究する際には論文を読むことになるかと思います。
その際にどのように論文を管理されていますでしょうか?
論文管理ソフトは様々ありますが、私はZoteroを使用しています。
1, 同期が素早い
2, オープンソースのため、様々なアドオンが作成されている
3, (希望があれば) 手書きも可能
特に2の『様々なアドオンがある』ことはとても大きいです。
その中でもおすすめは
1, Notero
2, Zotero PDF Translate
です。
それぞれについて軽く説明をします。
Notionと同期させるためのadd-onです。
論文を取り込むと、論文の情報がNotionに反映されます。
取り込まれる情報は
『Title』『Item Type』『Author』『publish date』『Abstract』『DOI』『元論文のURL』などです。
私は更に『Status』プロパティを追加して、『未読』『abstract & Figure checked』『精読中』『読了』などと選べるようにしておくことで、Status プロパティでfilterして、どれを読むべきかの管理をしています。
また、ノート部分にFigureを貼り付けたり、自分の考えを保存しています。
Noteroのおかげてかなり論文の管理や読んだ内容を保持するための『Second Brain』の構築に役立っています。
研究をしていくにおいて『Second Brain』の考え方はとても重要だと思います。
Notero ;https://github.com/dvanoni/notero
PR)
こちらはZotero上でドラッグした部分を和訳してくれるスグレモノです。
私はDeepLのAPIを使用して和訳をしています。
![](https://hilablife.blog/wp-content/uploads/2024/06/Screenshot-2024-06-02-at-18.22.39-1024x769.png)
ドラッグするとこようになるので、とても便利です。もちろん、この黄色、赤色、、のボタンを押すとhighlightもできます。
Zotero PDF Translate; https://github.com/windingwind/zotero-pdf-translate?tab=readme-ov-file#readme
ここからdownloadして設定していきます。
installしてZoteroを再度立ち上げたら
Zotero -> Setting を見ると『Translate』というタブが新しくできていますので、そこで設定をしていきます。
![](https://hilablife.blog/wp-content/uploads/2024/06/Screenshot-2024-06-02-at-18.27.04-1024x856.png)
そこでDeepLでAPIを取得し、ここの赤いボックスに入力すれば、先程のことが再現できます。
DeepLのFree planで特に困ることなく使用できています。
(全文訳はしたことがありません。全文訳をするためには課金プランが必要なのかもしれませんが、まずはFree Planで試してみてください)
AIを使ってGPTsなどで論文を読む補助をしてくれるものもありますが、
Zotero内で使えるものは今のところ、どれもイマイチな感じがします。
有名な、A.R.I.Aも正直使いづらいと思うので、面倒でもPDFをChatGPTやGeminiに投げた方がいいと思います。
複数の論文の内容を参照して質問する方法は下記のblogで紹介していますが、Zotero内では完結していません。これはDifyというシステムを使用しています。
![](https://hilablife.blog/wp-content/uploads/2024/05/IMG_1146-160x160.jpg)
ZoteroとAIの融合はまだできませんが、それでも、Notionとの連携や即座の和訳など、論文を管理、読むために必要なものは完全に揃っていると思います。
AIの発展が進んで来ていますので、如何に自分がわかりやすい形でデータを蓄積し、すぐに参照できる環境を整え、自分の頭で考えるかがこれから大事だと思っています。