皆さん、ノートを取ることはしているでしょうか?
アインシュタインはかなりの「メモ魔」だったそうですよ。他の人が流してしまうような話にもノートにメモをしていた、という話を聞いたことがあるでしょうか?
メモ、といえば、学校では多くの人が授業中にノートを取っているのではないでしょうか?
ですが、それはきっちりと機能していますか?
わざわざノートを買って、時間を使ってノートを取っているのに、結局見直さなかった、とか頭に入っていない、ということはありませんか?
今回は『受験勉強に役立つノート術』を私なりに紹介したいと思います。
私はそこそこ有名な中高一貫校を卒業した後、国公立大学の医学部に入学
卒後、医師として数年働いた後、今は研究をしております。
得意科目は数学、物理、化学で高校時代であれば、全国模試で普通に名前が載る(最近もそういうのあるのかな?)みたいな学力でした。
英語ができなかったため、総合点では上位に組み込めませんが、理数系なら上位クラスでした。
そのため、理数系の勉強方法はかなり役立つ情報をお伝えできると思っています。
1,受験で使うノートには2種類ある。『見直しノート』と『問題解くだけノート』
2, 『見直しノート』の目的は「現在の実力を知る」「わからないところを見える化する」
3, 『問題解くだけノート』の目的は「練習の場所」コピー用紙でもOK
私は初めての単元を勉強する場合には『見直しノート』に書いていました。
例えば、初めてベクトルを分解するというのを習うとき、やっぱりよくわからないですよね。そのような『わかっていない部分』あると思います。しかし、一方で、ただ計算している部分や式を単純に変形している部分は『わかっている部分』となります。
このように初めて習う単元では『わかっている部分』と『わかっていない部分』が混在します。そこ区別を明確にする必要がある、と考えてノートを取る必要があります。
一方で、上記の『見直しノート』である程度、単元として理解はした。次は『慣れ』のステップになります。
理解はしていても、『慣れ』ていないと問題を解けるようになりません。いくら水泳の動画を見ても、実際に泳いでみないと泳げないのと同じです。
きれいにノートを取る・作る必要はありません。ひたすらやるしかありません。なぐり書きして、終わったら捨てたらいいです。
私は、コピー用紙に基本的に書いて、足元に段ボールを置いておいて、終わったらその段ボールの中にポイっと入れていました。
時々、すごいカラフルなノートを取っている人がいるかと思いますが、それは必要ありません。
『きれいなノートを作ること』が目的ではないからです。あくまでノートは『分かった場所と分からない場所を明確に示す』ことが目的です。
ですので、『分からない場所』=赤 だけで十分です。
そして、勉強というのは赤色の部分を如何に減らしていくか、ということになります。
時々、先生がポロッと言った何かの言葉が気になった場合のみ、青で書けば十分です。
授業中にノートを取りますよね?授業中に先生の話を聞いて『分からない場所』が出てきますよね?
その瞬間に赤色で書く or 下に線を引くのです。
つまり、先生の説明を理解できるところは理解して、板書と同じタイミングでノートを取らないと間に合いません。
授業中は全集中で先生の話を理解しようとして、『分かる』『分からない』を仕分けしないといけません。
ぼーっとしたり、友達と話している余裕はありません。
そんな頑張って授業を受けたくない、という気持ちもわかります。
ですが、どうせ授業を受けているわけです。その授業時間がもったいなくないですか?
若い時間をただぼーっと授業が過ぎるのを待っているのはあまりにももったいないです。
別になにかやりたいことに熱中しているなら、それでいいです。そういう人は案外勉強モードになると伸びます。
時間も大事な人生なので、大切にする。そのためには授業を受けている時間を最大限活かすことを考えてください。
授業中頑張ったら、家でそんなに勉強しなくても成績は上がります。すると、家では好きなことができます。そっちのほうが効率よくないですか?
私は前述のようにコピー用紙を使うことが多かったです。
それを縦半分に線を引いて、書いていく。一枚書き終わると終了、として段ボール行き。
そうすると、一枚やったら十分にやった気持ちになれますし、ノートを持たなくていいので楽です。
また、入試試験は白紙に書くことになるので、(私の大学は)その練習にも十分になります。罫線とかあると、図とか書くのが嫌になるので、個人的には白紙が好きです。
私が高校時代に行っていたノート術を紹介しました。
理数系はこのやり方でできるようになると思っています。
参考になれば幸いです。